3つのターゲティング戦略とは?無差別型・差別型・集中型の違いと比較
この記事は約 7 分で読めます。
マーケティングにおいて、市場を分析した後に重要となるのが「ターゲティング戦略」です。「無差別型」「差別型」「集中型」という3つの代表的なアプローチがありますが、それぞれの違いや自社にどれが合っているのか、明確に答えられるでしょうか?本記事では、これら3つの戦略の特徴、メリット・デメリット、そして選び方の基準を分かりやすく解説します。マーケティング検定2級の対策にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事の内容
- 無差別型マーケティングの特徴とメリット・デメリット
- 差別型・集中型マーケティングの特徴と違い
- 3つの戦略の比較とマーケティング検定2級の頻出ポイント
市場を細分化(セグメンテーション)し、標的市場を選んだ(ターゲティング)後は、どのように市場を攻略するかを決める必要があります。この記事では、代表的な3つのアプローチについて詳しく見ていきましょう。
①無差別型マーケティング(市場全体を狙う)
無差別型マーケティング(Undifferentiated Marketing)とは、市場全体を1つの市場として捉え、すべての顧客に同じ商品・同じマーケティングを行う戦略です。
顧客の共通ニーズに着目し、違いよりも共通点を重視します。例えば、塩、砂糖、ティッシュなどの日用品において、市場全体に同じ商品、同じ広告、同じ販売方法を展開するイメージです。
メリット
最大のメリットは「規模の経済」を活かせることです。大量生産による製造コストの低下や、全国一律の広告展開による広告効率の高さが挙げられます。また、商品数が少ないため管理が簡単です。
デメリット
個別のニーズを満たしにくいため、ニーズ対応が弱くなる点がデメリットです。また、価格競争に巻き込まれやすくなります。
②差別型マーケティング(複数セグメントを狙う)
差別型マーケティング(Differentiated Marketing)とは、複数の市場セグメントを対象に、それぞれに異なる商品やマーケティングを行う戦略です。
例えば自動車メーカーが、若者向けにはコンパクトカー、ファミリー向けにはミニバン、富裕層向けには高級車を提供するように、顧客ごとに商品を変えてアプローチします。
メリット
各セグメントのニーズに合った商品を提供できるため、顧客満足度が向上します。また、複数の市場を獲得することで市場シェアの拡大が見込め、他社との差別化もしやすくなります。
デメリット
商品ごとに開発費、広告費、在庫管理費などがかかるため、全体的なコストが増加します。また、商品数が増えることで管理が複雑になります。
③集中型マーケティング(特定市場に絞る)
集中型マーケティング(Concentrated Marketing)とは、特定の市場セグメントだけに経営資源を集中する戦略です。
登山用品専門メーカーや、高齢者向け化粧品メーカー、プロ向け工具メーカーなど、特定の市場に特化してビジネスを展開します。
メリット
特定市場で専門性を高めることができ、ニッチ市場でNo.1を狙う高シェア獲得が期待できます。限られた資金や経営資源を有効活用できるため、中小企業にも適しています。
デメリット
市場が縮小した場合の影響を直接受けるため、リスクが集中しやすいという弱点があります。また、市場規模自体が小さいため、成長に限界が訪れる可能性もあります。
3つの戦略の比較と向いている企業
ここで、3つの戦略の特徴を分かりやすく比較してみましょう。
- 無差別型:対象は市場全体。1種類の商品を展開。大量生産型の企業に向いています。
- 差別型:対象は複数セグメント。複数種類の商品を展開。資金力のある大企業に向いています。
- 集中型:対象は1つのセグメント。特化した商品を展開。中小企業・専門企業に向いています。
まとめ
今回は、ターゲットマーケティングにおける3つの代表的な戦略について解説しました。マーケティング検定2級の試験対策としても、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
- 無差別型:「みんなに同じ」アプローチ。市場全体を1つと考え、コスト効率が高い。
- 差別型:「人によって変える」アプローチ。セグメントごとに異なる戦略を取り、顧客満足度が高い。
- 集中型:「1つに絞る」アプローチ。特定市場に集中し、ニッチ市場向き。
まずは「全体・複数・一点集中」という基本的な違いを理解し、自社の強みや状況に合った最適な戦略を選ぶ参考にしてください。