マネジメント基礎!STPと4Pの順番と覚え方【マーケティング検定2級対策】

問題集でSTPと4Pの順番を問われ、選択肢の前で手が止まる。

「Sの次はTだったか、Pだったか」と、覚えたはずの順番が本番で崩れるのが怖くありませんか。

順番が崩れる原因は、STPと4Pをバラバラの暗記項目として覚えていることにあります。

結論から言うと、環境分析→STP→4P→実行→PDCAを「誰に→どう売る→見直す」の1本の流れで覚えるのが近道です。

読み終えるころには、順番を問う問題に迷わず答えられる状態になります。

今回の記事の内容

  • マーケティングの定義と全体像
  • 試験頻出!STP分析(市場細分化・ターゲティング・ポジショニング)
  • 4P(マーケティングミックス)と戦略立案プロセス
  • PDCAサイクルと直前チェック問題

それでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

マーケティングマネジメントの全体像と定義

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マーケティングマネジメントは、顧客ニーズを起点に「分析→決定→実行→改善」を順に回していく考え方です。

マーケティングとは、「顧客に価値を提供し、顧客との関係を構築することで、企業の目標を達成する活動」のことです。

かつては「どう売るか」という企業視点が中心でした。

現在は「顧客が何を求めているか」を起点とする考え方にシフトしています。

試験でも「マーケティングは何を起点とするか?」という問いに対しては、「顧客ニーズ」が正解となります。

この基本をしっかり押さえておきましょう。

全体の流れを1枚の表で押さえる

この章で覚えるべきことは、5つのステップと「それぞれが答える問い」の組み合わせです。

順番 ステップ 答える問い
1 環境分析 今、市場や競合で何が起きているか
2 STP 誰に売るか
3 4P どう売るか
4 実行 決めたことを市場で試す
5 PDCA 結果をどう見直すか

ステップ名だけを丸暗記すると、選択肢で順番を入れ替えられたときに見抜けません。

右の列の「問い」とセットにすると、前の答えが出ないと次に進めない関係が見えてきます。

1番目の環境分析の中身は、ミクロ・マクロ環境の分析の記事で詳しく扱っています。

「起点」を問う問題で迷わないコツ

起点を問われたら、主語が「顧客」になっている選択肢を探すのが基本です。

  • 「自社の技術」「生産能力」「売上目標」から始まる考え方は企業視点
  • 「顧客が何に困っているか」「何を求めているか」から始まる考え方が顧客視点
  • 迷ったら「その選択肢は誰の都合から出発しているか」を確かめる

企業視点と顧客視点の違いは、顧客志向の意味の記事に具体例をまとめています。

試験頻出!STP分析とは?

試験頻出STP分析とはのイメージ

STP分析は、「誰に売るか」を3つの段階で決める手法です。

企業はすべての顧客に同じ商品を売ることはできません。

そこで「誰に売るか」を決めるのがSTP分析です。

S:Segmentation(市場細分化)

市場を年齢や地域などの切り口でグループ分けします。

切り口には次の4つがあり、これらも頻出です。

  • 地理的変数(地域など)
  • 人口統計的変数(年齢・性別など)
  • 心理的変数(価値観など)
  • 行動変数(利用頻度など)

4つの軸の見分け方は、セグメンテーションの4つの軸の記事で例題と一緒に練習できます。

T:Targeting(標的市場選定)

細分化した市場の中から、自社が狙う市場を決定します。

市場規模や成長性、競争状況などを基準に評価します。

P:Positioning(ポジショニング)

競合と差別化し、顧客の頭の中に独自の位置づけを作ります。

例えばスターバックスなら「心地よい空間」というポジションです。

試験で最も重要なのは順番です。必ずS(分ける)→ T(狙う)→ P(差別化する)の順に行われます。

架空のカフェでSTPを通しで考える

3つの段階は、1つの事例で通して考えると順番が体に入ります。

ここでは、駅前に新しくカフェを出す架空の例で整理してみます。

段階 やること 架空のカフェの例
S 市場をグループに分ける 通勤客・近所の学生・休日の家族連れに分ける
T 狙うグループを選ぶ 朝に急いでいる通勤客を狙う
P 競合との違いを決める 「待たずに受け取れる朝の1杯」の店として覚えてもらう

Tで「通勤客」を選んだからこそ、Pの「待たずに受け取れる」が意味を持ちます。

狙う相手が決まる前に差別化の中身を決めても、誰に向けた強みなのかが定まりません。

順番を取り違えやすい3つのパターン

STPで間違えやすいのは、言葉の意味よりも「どの作業がどの段階か」の取り違えです。

  1. SとTの混同:グループに「分ける」のがS、その中から「選ぶ」のがT
  2. Pを最初に置いてしまう:誰の頭の中での位置づけかが決まらないため、Pは最後
  3. Tを「顧客を1人選ぶ」と考える:選ぶのは個人ではなく、細分化した市場(グループ)

私のおすすめの覚え方は、ケーキに置き換える方法です。

ケーキを切り分ける(S)、食べる1切れを選ぶ(T)、その1切れの見せ方を決める(P)、と順番ごとイメージで覚えます。

STP全体のくわしい解説はSTP分析の解説記事に、狙う市場の選び方はターゲティングの選び方にまとめています。

4Pと戦略立案プロセスの関係

4Pと戦略立案プロセスの関係のイメージ

4PはSTPで決めた相手に「どう売るか」を具体化するステップで、必ずSTPの後に来ます。

STPで「誰に売るか」を決めたら、次は「どう売るか」を決める4P(マーケティングミックス)のステップに入ります。

4P 決めること 架空のカフェの例
Product(製品) 何を売るか(品質、デザインなど) 片手で持てるふた付きカップのコーヒー
Price(価格) いくらで売るか(高価格、割引など) 毎朝買っても負担に感じにくい価格帯
Place(流通) どこで売るか(EC、店舗など) 改札の近くの持ち帰り専用カウンター
Promotion(販促) どう伝えるか(CM、SNSなど) 通勤時間に見られやすい駅の掲示やSNS

ここで試験の超頻出ポイントです。

「STPが先で、4Pが後」という関係性を必ず覚えてください。

誰に売るか(STP)が決まっていないのに、商品や価格(4P)を決めることはできないからです。

マーケティング戦略立案の正しいプロセスは、環境分析 → STP → 4P → 実行 → PDCAの順番になります。

4つのPそれぞれの頻出ポイントは、4Pの解説記事で1つずつ確認できます。

STPと4Pがずれると何が起きるか

STPと4Pがかみ合っていないと、狙った相手に商品が届きません。

先ほどの架空のカフェで、あえて失敗する例を作ってみます。

  • 狙う相手:朝に急いでいる通勤客(STP)
  • 決めた売り方:注文から提供まで時間のかかる手の込んだメニュー(Product)
  • 売る場所:駅から離れた、座ってくつろぐ広い店(Place)

一つひとつは悪いアイデアではありませんが、「急いでいる通勤客」という相手とは合っていません。

4PをSTPに合わせて決める理由は、こうしたずれを防ぐためです。

4つのPどうしの整合については、4Pの内的一貫性の記事で扱っています。

プロセスの順番は「問い」で覚える

5つのステップは、自分に投げかける問いの順番に置き換えると忘れにくくなります。

1

何が起きている?(環境分析)

2

誰に売る?(STP)

3

どう売る?(4P)

4

やってみる(実行)

5

どうだった?次はどうする?(PDCA)

前の問いに答えが出ていないと、次の問いには答えられません。

選択肢の順番が入れ替えられていても、この「答えの受け渡し」をたどれば誤りに気づけます。

PDCAサイクルによる継続的改善

PDCAサイクルによる継続的改善のイメージ

PDCAは、実行した施策を評価して次の計画に生かすための、プロセス最後のステップです。

マーケティング施策は一度実行して終わりではありません。

継続的な改善が必要で、それがPDCAサイクルです。

  • P(Plan):計画を立てる
  • D(Do):実行する
  • C(Check):成果を評価・測定する
  • A(Act):改善する

特に試験では「評価」にあたるのが「Check」であることが問われる場合があります。

マーケティング戦略プロセスの最終段階として、このPDCAを回し続けることが重要です。

架空のカフェでPDCAを1周させる

PDCAも、STPと同じ架空のカフェで1周させると流れがつかめます。

  1. Plan:通勤客向けに、待たずに受け取れる朝の販売を計画する
  2. Do:改札近くのカウンターで販売を始める
  3. Check:販売数や受け取りまでの待ち時間を測り、計画どおりか評価する
  4. Act:待ち時間が長ければ、注文方法を見直して次の計画に反映する

Actで出た見直し案が次のPlanになり、サイクルが続いていきます。

PDCAで混同しやすいポイント

PDCAで迷いやすいのは、CとAの役割の取り違えです。

  • 「測る・評価する」はC(Check)、「直す・改善する」はA(Act)
  • Doは「実行する」段階で、評価はまだ行わない
  • PDCAは最後に1回だけ行う作業ではなく、回し続けるもの

「評価」や「測定」という言葉が出てきたら、まずCを思い浮かべるようにしておくと安心です。

この章の勉強の進め方

この章は、全体の流れを先に固めてから各論に進む順番で勉強すると効率的です。

流れが頭に入っていないまま各論を読むと、個々の用語がどこに属するのか分からなくなるからです。

  1. この記事の表で、5つのステップと「答える問い」を書き出せるようにする
  2. STP・4P・環境分析の各論の記事で、用語の意味と例を確認する
  3. 問題集で順番を問う問題を解き、間違えたら表に戻って位置を確かめる
  4. 試験の前日に、まとめのチェックリストを声に出して答える

間違えた問題は、用語の意味を誤解したのか、順番を誤解したのかを分けて記録しておきましょう。

原因が分かれば、次に読み返す場所がはっきりします。

⚠ 注意

出題範囲・試験形式・合格基準は変更される場合があります。受験前に、マーケティング検定の公式サイトで最新情報を確認してください。

まとめ

マーケティングマネジメントの要点まとめのイメージ

マーケティングマネジメントは、マーケティング検定2級全体の基礎となる最重要テーマです。

最後に試験直前チェックリストでおさらいしましょう。

  1. 市場を細分化する → Segmentation
  2. 標的市場を選ぶ → Targeting
  3. 競合との差別化 → Positioning
  4. STPの後に行うのは? → 4P
  5. 4PのPを4つ → Product、Price、Place、Promotion
  6. PDCAのCは? → Check
  7. マーケティングの起点は? → 顧客ニーズ
  8. 戦略立案の流れは? → 環境分析 → STP → 4P → 実行 → PDCA

これらを即答できるようになれば、この章の基礎は固まっています。

基礎を固めて、着実に合格へ近づきましょう。

この記事のまとめ

  • ✓ セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングの順で進める
  • ✓ STPの後に4Pの検討へと進むのが基本の流れ
  • ✓ 4PはProduct・Price・Place・Promotionの4要素

▶ 次にやること

流れの1番目にあたる環境分析を、ミクロ・マクロの違いから確認してみてください。

環境分析の解説記事へ

dogarse

執筆者:dogarse(陸マイラー歴10年目)
飛行機にほとんど乗らずに累計20万マイル以上を貯めてきた、自分で実践した記録をもとに書いています。
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